「堕つればもろとも」宮緒葵:著(プラチナ文庫:BL)
桂国には神話がある。
黄金の髪を持つ神の娘を娶った男が、桂国を創ったと。
そして神の娘は人間として生き人間として死んだが、その魂は輪廻し、生まれ変わるのだと。
主人公である珠怜は、皇帝の第5妃の子として生まれたが、その髪は黄金だった。
「天姫」として尊ばれながらも狭い世界を生きる珠怜は、あるとき卑しい身分から腕一つで成りあがった青年「朔」の嘆願により戦勝の対価として降嫁させられる。
しかし自らを「天姫の犬」と言いながらも夜になると無理やりに珠怜の褥を襲う朔を、珠怜は激しく憎み、疎む。
そして朔の元から逃げようとする中、ある出来事から命散りかけている朔に珠怜は心中を強要され---。
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とても良くできています...!!(・_・;)
一本の絵巻物、いや映画を見ているような気分にすらなりますた。
最初から割と引き込んでくれるんだけども、後半戦がね!特に半ばあたりから、ガガガッと読みこませてくれます。
珠怜は天姫だからね!気高いし、「~~なのだ」口調も自然で可愛いのだーーー!!!
しかし、いやいや、おおしかし!
朔が・・・朔の犬根性が可愛くて可愛くてならんのだーーー!!!!!(*´д`*)キュン★
あんなにムキムキでね?!いわゆる美丈夫なのだがね?!!
恍惚として珠怜の足舐めるわ、自分を卑しいと罵るくせに珠怜を強引に組み敷くわ、極め付けに、犬と言われて咽び泣くほどに喜ぶ!
ああああああんな忠犬欲し(ぉ)
そうだな・・・令嬢と下男のロマンス系が好きな人にはたまらんと思うぜ。今作品は下男どころじゃないけどな!
美しいものを汚したい的な欲のある方は鼻血抑えるティッシュを用意しとけw
攻めは犬根性キュンキュンだし自分のこと卑しい卑しい言うてるけど、美丈夫なのがポイントなのですお(゚∀゚*)
ぶっちゃけ顔も卑しくても自分は萌えられるけど、美丈夫だから乙女に優しい成分でできているのですお。
プラチナ文庫の編集長特別賞らしい。
編集長、グッジョブ!(´∀`)b グッ